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メルマガ「共創コーチング®」共創コーチ養成スクール稲垣 友仁

主体性を引き出す

おはようございます。稲垣友仁です。
4月になりました。新しくスタートを切られる方も多いと思います。
良いスタートが切れますよう、気負いすぎず、リラックスをして、やることに楽しみを見出してやってきましょう。

先日ある企業のリーダーとのパーソナルコーチングでリーダーが言った言葉が印象的でした。

「部下には、作業ではなく仕事をしてほしいと思ってます。作業ってのは言われた事をやるだけ。考えなくてもいい。それとは違って、仕事っていうのは、先を見越して言われた以上にやること。考えてやるんです。そう なったほうが自分のやりたいことがやれて絶対に楽しい。」と。

この言葉で思い出したのが小学校5.6年生の時の担任の先生が言っていた言葉、
「気付いてするのが上の上、マネしてするのが中の中、言われてするのが下の下」

小学生から大学まで、そして企業でも、「考えて行動できる人」=主体的な人、をいかに育てるのかということが、今日の教育での最大のテーマになっています。

ではどうしたらそういう人を育てられるのか?

とても一言で片づけられるテーマではありませんが、
あえてポイントを絞ると3つになると思います。

1.考える場を与える
2.考えたことを体験する場を与える
3.考えたことを体験して失敗する場を与える

組織になるとそのリーダーが考えたことを部下にどのようにやらせようかという流れが働きます。(子どもが対象の方は子育てに変換してお読みください)
その中では当然リーダーは考えますが、部下が考える余地がとても少なくなります。
なので、リーダーの力はぐんぐん伸びていきますが、部下が育たないということがよくおこります。

リーダーが育つのは役割が背中を押してくれるからです。やらざるおえない状況になると人間はもともと持っている能力を使わざる負えなくなります。
もちろんすべての人ではありませんが、そういう環境に追い込んでやることで才能が開く人がたくさんいます。

さて、今週は皆さんにとって主体性を発揮してもらいたい人に対して上記のポイントをもとに関わってみましょう。

部下になるのか子どもになるのか同僚になるのかわかりませんが、『どういう環境に持ち込むと相手の主体性が発揮されるのか?』を考え、トライしてみてください。

相手が甘えている状況の人には提供しすぎない、構いすぎないことが大切になってくるでしょうし、不安で動けない状況の人にはコミュニケーションを取るということで安心感を与えてあげることが必要になったりすると思います。また、才能があるのにイマイチくすぶっている人には、プロ野球日本ハムの斉藤投手が開幕投手に抜擢されたように、大きな役割を与えてみるというのも手かと思います。
相手の状況やタイプに応じて関わり方を変え、主体性を引き出してみましょう。

興味に対する2つの視点
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