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メルマガ「共創コーチング®」共創コーチ養成スクール稲垣 友仁

相手の力を使う

おはようございます。稲垣友仁です。

コーチングを教育で使えるようになって何がよかったかと言うと、今までよりも楽に教育が行えるようになったということです。

それまでは、自分の想い通りに子どもを動かす教育を行っていました。

子どもを動かすために、事前にいろいろな準備したり、考えたりして、とても労力をかけていたので、教育はとても疲れるものだと思っていました。
当時、過労で倒れて四日間ぐらい学校に行けなかった時もあります。

しかし、コーチングの存在を知ることで、最初は現場に活かすのは難しかったのですが、「相手を引っ張る」のではなく、「相手の力を使う」という考え方が芽生え、子どもたちと接している時にも楽にいられるようになってきました。

以前は、私がすべて考えて答えを出していましたので、こちらが話すことが多かったのですが、コーチングを学んでからは、相手に聞くことが多くなりました。

聞かれた相手は、考えます。そして答えます。答えたら、自分でやるというところに行ってくれます。言葉にだすということは、相手を主体的にさせ、その気にさせるようです。こちらから説得するのではなく、「問い」という形で渡し、それを聞けばいいのです。こちらが答えを準備するということはほとんどいらなくなりました。

迷った時などは自分で考えるのではなく、「どうしたらいい?」と皆に問えばいいのです。そうすれば何人かの子が考えて答えてくれるし、それだけではなく、だれかが動いて助けてくれます。
「問い」は問われた相手を主体的にさせる力があるのです。

相手に望む行動を起こさせたいと思った時は、望む行動をした子を褒めるのです。昔は、望む行動が起こるように指示・命令をして無理やり引っ張るやり方をやっていました。しかし、指示・命令だけで簡単に人は育ちません。それよりも、望む行動が起こる流れを作り、望む行動を起こした人を褒めるのです。そうするとみんな褒められたくて一気にその行動が起こります。こちらとしては観察して待っていればいいのです。自然に発生した、その行動を褒める。そうすると自然にそういう行動が増えるということを何度も経験しました。

教育というのは意図的な営みです。しかし、こちらの都合で無理やりひっぱってもうまく行かないことが多いのです。それよりも、相手の流れに沿って、うまくその流れを利用しながら伸ばしていけると、教育する方も、教育される方も、ストレスなく楽しく活動できると思います。

今週は「相手の力を使う」という視点で、あなたが引っ張るのではなく、相手に問いかけたり、承認したりして相手の力を使うという感覚を試してみて下さい。これは教育者のみならず、人をマネージする人も同じだと思います。
この感覚をマスターすると教育が楽しくなると思います。

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