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メルマガ「共創コーチング®」共創コーチ養成スクール稲垣 陽子

パートナーシップで歩み寄るために

おはようございます。稲垣陽子です。

「夫婦で同じ仕事をしていて、競争とかないんですか?」
と聞かれることがあります。

大抵は、「いやぁ~喧嘩が絶えません」と答えて笑いを誘っていますが。

実際に夫婦間の競争はないのか、と聞かれると、正直「あります」。
夫婦はシーソーのようなものなので、どちらかが調子がいいと、どちらかが調子を落としたりします。
調子が悪い方は負けていると思うので、勝っている相手をあの手この手で責めたくなる。
嫌味を言ったり、わざと落ち込んで気をもませたり・・・笑。
逆に勝っている時は、相手がしょぼく思えて、ダメさを指摘したり、煮え切らない態度にイライラしたりします。

この「競争」から抜け出るためには、「歩み寄る」しかないのですが、
すると、ある人から、歩み寄るのと妥協するのは違うのか、と質問されました。

歩み寄るためには自分の中の何かを我慢しなければいけないと感じるとのこと。
それだと表面上は歩み寄っても、心の中にフラストレーションがたまります。

パートナーシップにおいて歩み寄るとは、我慢することではなく、
勝っている、負けている、と思う裏に潜む自分のテーマ(課題)を、相手を通してと気づくことだと思います。

例えば、
私が主人に勝っていると思うことは、場を仕切ったり、まとめたりするところです。
ついやっちゃう得意な部分。そんな時に彼が気を利かして動いてくれなかったりすると、イライラしたりしてました。何で動いてくれないの、ダメね、もっと~してよ・・・
こんな風に相手がダメに思えるときは、大抵自分が勝っていて、相手を負かしています。

ここで、歩み寄るためには、相手のダメな部分を変えさせようとするのではなく、相手がダメに思えるくらい相手を「負けさせてしまっている」自分のテーマは何か、と思うことです。

例えば私なら、自分が仕切ってしまうくらい、人に任せるのが苦手なんだな、もっと人に頼ったり、人を信頼することが自分のテーマだな、と気づきます。

そして、そのテーマを意識して過ごしていると、不思議と主人が私より上手に場を仕切っていたりするものなんですよね。

自分が勝っていると思うということは、無意識で相手は「負けている」と思っているということ。
その中で、勝っている相手に対して自分の力を思いっきり発揮するのはなかなか難しいものです。

今週はあなたが目の前の人に対して「勝っている」と思う部分はどこですか?
その奥にどんな自分のテーマがありますか?

良かったら試してみてくださいね!

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