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【教育者向けコラム】「やり抜く力 GRIT」の伸ばし方

1.「やり抜く力 GRIT」を成り立たせる、2つの構成要素とは

「やり抜く力 GRIT」 の提言者である、アンジェラ・ダックワース氏(ペンシルベニア大の心理学教授)は、人々がそれぞれの分野で成功し、偉業を達成するには、「才能」よりも「やり抜く力 GRIT」が重要であるとういことを突き止めました。

「やり抜く力 GRIT」の構成要素は「情熱」と「粘り強さ」の二つから成り立っています。

「情熱」とは、自分のもっとも重要な目標に対して、興味を持ち続け、ひたむきに取り組むこと。

「粘り強さ」とは、困難や挫折を味わってもあきらめずに努力を続けることです。

 

私が、「やり抜く力 GRIT 」をクライアントさんに紹介すると、途中で挫折した経験を思い出すのか、自分には無理だと思われる方が何人も見えました。

しかし、「やり抜く力 GRIT 」の構成要素には、「情熱」と「粘り強さ」があることを伝えると、ちょっと安心される方が多くなります。

特に、上記のように「自分のもっとも重要な目標に対して」という文言があることで、自分自身が大事で、やり切りたい目標ということになれば、ちょっといけそうな感じがしてくるようです。

2.「やり抜く力 GRIT」が高い高校生は、課外活動をやり切っている

書籍「やり抜く力 GRIT」の中で、下記ような部分がありました。

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コロンビア大学の心理学部 マーゴ・ガードナーの研究によると、11,000名の10代の若者たちを対象に、26歳になるまで追跡調査を行った。

高校で2年間課外活動に参加したケースと1年間参加したケースを比較し、おとなになった時点で、その効果にどのような違いがみられるか検証した。

その結果、高校で課外活動を1年以上続けた生徒たちは、大学の卒業率が著しく高く、コミュニティのボランティア活動への参加率も高いことが分かった。

さらに、課外活動を2年以上続けた生徒に限って1週間当たりの課外活動時間数が多かった生徒ほど、就業率も高く、収入も多いことが分かった。

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ウォーレン・ウィリングガムの研究チームは1978年、アメリカでの大学入試のもとにされているSAT(大学進学適正試験)のスコアと成功の研究をした。

その結果、高校の課外活動を最後までやり通した生徒は、ほかのどの項目(SATも含)で高評価を獲得した生徒よりも、優秀な成績で大学を卒業した。

やろうと決めたことを、1年たってもやめずに翌年も続け、その間に進歩を遂げることが大事なことを見つけ出した。

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この書籍によると、自分で決めたことを最後までやり抜くことで「やり抜く力 GRIT」が高められ、さらに、将来的に、成功の可能性が高まるということを、特に上記は高校生の課外活動における研究結果で示していました。

3.日本の優秀な高校生は課外活動に積極的に参加している

現在、私は、宇都宮大学が主催する、高校生向け科学人材育成プログラムのコーチとして活動しています。

このプログラムは、科学技術を使って、よりよい世界を作る人材を育成する狙いがあり、iPS細胞の山中教授やiphoneを生み出したスティーブジョブスをモデルとしています。

宇都宮大学 科学人材育成プログラム ip-u(アイピーユー)

→ http://mshn.jp/r/?id=0qhxo79&sid=4758

 

国や県が後援し、県内から選抜された何人もの優秀な生徒たちをコーチングしているのですが、その中でも、特に成果を出している生徒たち(科学の甲子園や数学・物理オリンピックなどで全国上位入賞している生徒)ほど、部活動などを二つ以上掛け持ちしています。

彼らは部活動だけではなく、生徒会活動やボランティア活動なども積極的に行っている生徒がほとんどです。

そして、彼らは、自分で決めた時期まで、その活動を続けています。

今年の4月から、その生徒たちの「やり抜く力 GRIT」を測定しているのですが、やっぱり高かったです。

4.「やり抜く力 GRIT」を伸ばす一番のポイントは「好きなこと」にある

彼らの特徴として印象的なのが、自分の興味にストレートだということです。

まず、興味があることが出てきたら、調べて、体験をすぐに行います。それが早い。

そして、合わなければ続けないし、面白いと深く関わっていく。やると決めたら、期限を決めてそこまではやり切ります。

多くの学生は、大学受験が待っているので、そのためにいろいろなことをあきらめることが多いのですが、成果を出しているトップレベルの学生たちほど、自分の興味のあることをどんどん行動していきます。というか、見ていると「止められない」という言葉のほうがあっているかもしれません。

彼らは学業と課外活動の両立を見事に成立させていきます。

これは、頭がいいからとか、両立できる力があるからだと思っていたのですが、それももちろんあるとは思いますが、何よりも好きなことをやることが、行動のエネルギー源になっているように思います。

これは、「やり抜く力 GRIT」を構成する要素の「情熱」の部分ですよね。

結果を出す生徒達と関わっていて、何よりもこの「情熱」にストレートな生徒が多いことに気づきます。

この情熱の力を使って、いろいろな物事を成し遂げて行っているように私の目には映ります。

このことからも、好きなことをまずやってみること、行動してみることが「やり抜く力 GRIT」を上げる、第一歩になるのではないかと最近感じています。

 

【参考資料】『やり抜く力GRIT』アンジェラ・ダックワース 著、神崎 朗子 訳

http://mshn.jp/r/?id=0qhxp79&sid=4758

 

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