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メルマガ「共創コーチング®」稲垣 陽子記事一覧

小善は大悪に似たり

おはようございます。稲垣陽子です。

私は京セラの稲盛和夫さんが好きでよく本を読みますが、

その中で、特に好きな言葉として

「小善は大悪に似たり」 という言葉があります。

これはどういう意味なのか、

稲盛さんのサイトにはこのように書いてあります。

ーーーー

人間関係の基本は、愛情をもって接することにあります。

しかし、盲目の愛であったり、溺愛であってはなりません。

 

上司と部下の関係でも、

信念もなく部下に迎合する上司は、

一見愛情深いように見えますが、

結果として部下をダメにしていきます。

これを小善といいます。

表面的な愛情は相手を不幸にします。

逆に信念をもって厳しく指導する上司は、

けむたいかもしれませんが、

長い目で見れば部下を大きく成長させることになります。

これが大善です。

 

真の愛情とは、どうあることが相手にとって本当に良いのかを厳しく見極めることなのです。

http://mshn.jp/r/?id=0u4b92197&sid=4758

(出典サイト)

ーーーー

と、書いてあります。

私はこの言葉を特に、相手にとっていいづらいことを言う時、

ネガティブフィードバックをしなくてはいけない時に思い出します。

例えば、相手にNoを言わなければいけない時、

やり方が間違っているだけなら「ここは違うよ」と言えばすみます。

でも、そこに至る考え方が違う場合は、伝えることを躊躇してしまう時がありました。

自分の考えが正しいわけではないという思いもあるので、伝えていいものかと思ったり、

仕事をやり直しさせたり、手間をかけさせるのが申し訳ないと思ったりして、

結局自分でやってしまった方が早いと思ってやってしまったりします。

また、自分が言うことでもないだろう、

誰かが代わりに言ってくれるのではないか、と思ったり、

今回は偶然かもしれないから、

次同じ機会があったら言おう、など、

後回しにする傾向もあります。

つまり、小善=相手に不快な思いをさせない、を優先順位の一番に置いてしまいます。

実際に、いいづらいことをいかに伝えるか、というテーマは

コーチングの中で、とても多い話題の一つです。

そして、多くの人が相手に不快な思いをさせない、

ということを優先順位の上位に置きたくなります。

それで課題が解決すればいいのですが、

実際には相手の行動は変わりません。

なぜなら、相手はきちんと言われないと気づかないからです。

つまり、その場はなんとかなっても、長い目で見ると大悪になるということです。

それを私は身を以て体験したことがあります。

大学受験の時に、私は第一志望の大学に通っている現役大学生に家庭教師をお願いしていました。

とっても優しい女性の方で、いつも励ましてくれました。

そして、とうとう試験前日になりました。

たまたま家にいた母が

「うちの子、●●大学に受かるかしら?」

と先生に尋ねました。

すると、先生は難しそうな顔をして

「うーん、正直、かなり難しいと思います」

と言ったのです!

それを聞いた私は横で、

「えーーーーーーーー!!」とひっくり返りそうになりました!

そして

「何だ、早く言ってよ」と思ったのでした。

その先生はとても優しく、いつも「大丈夫」「がんばろう!」と励ましてくれました。が、

私自身はなかなか問題も解けずに、

このままでいいのかとかなり不安に思っていました。

しかし、励ましてくれる先生にネガティブなことを

言うのも申し訳ない気がしていて、

そのままのやり方で勉強を続けていました。

でも、心の奥ではこのままじゃ受からないという現実に気づいてはいました。

しかし、自分で気づいて行動を変えていくだけの意志も勇気もありませんでした。

結果、予定通り第一志望大学には落ちました。

当然ですが、全ては自分の責任で、家庭教師の先生には何ら落ち度はありません。

生意気な私に先生も言いづらかったのだろうと察します。

でも、もし先生がもっと早く

「今のままじゃ無理だよ」と言ってくれたら、

その時はムカッとしたとしても、

自分の行動を変えるきっかけにはなったのではと、今だと思います。

なぜなら、自分の心の深いところでは、

常に自分に向かってその言葉を投げかけていたからです。

「今のままじゃ無理だよ」って。

このままではダメだということに、一番気づいていたのは自分だからです。

二人の間に生まれる目の前の「いい感じ」や「ノリ」があれば、

それを維持したいと思うのは普通です。

でも、それは、未来の大悪を引き起こすことがある。

常に、相手の未来を意識しながら関わっていくことは大事なスタンスだな、と思っています。

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